個人エッセイ

【続編】大学院に行くということ(税法免除)

先日大学院についての記事を書いたところ、ありがたいことに沢山の方から反響をいただきました。

大学院に行くということ(税法免除)筆者は大学院に通うことで税法免除を申請し税理士資格を取得しました。 そこで大学院に入学するまでの気持ちの変化や実際に入学してみて感じたこ...

そこで続編と題しまして。
前回の記事では書ききれなかったこと・お伝えしきれなかったことを本記事にて補足していきたいと思います。

論文執筆の壁

大学院を卒業するためには当然ながら論文を書かなければなりません。
税法免除を目指している方であれば修士論文です。

指導教授と相談したうえで論文のテーマを決定し在学中の2年間をかけて仕上げていく。
決して楽なことではありません。
税法科目が2科目も免除されるのですから。

ある意味当然ですよね。
やはり試験組(2科目合格すること)と同じくらいの苦労をしないことには…不公平ですものね。

努力が必ず実を結ぶ

  • 税法科目を2科目合格すること
  • 修士論文を書き上げること

どちらが大変だとお考えになりますか?

身も蓋もない結論ですが…どちらも大変だと思います。
どちらも大変ではあるのですが、しかし、両者には決定的な違いが1つあると筆者は考えます。
それは日々の努力が最終的に実を結ぶかどうかということです。

前者はどれだけ努力をしても結果として実を結ぶかどうかは分かりません。
たとえ一年間努力してきたとしても結局は試験当日の一発勝負です。
多分に運の要素が入ってきてしまいます。

一方、後者については努力すれば努力した分だけ必ず成果(論文の完成度)につながります。
論文はコツコツと日々の小さな努力を積み上げて完成させていくものです。
この小さな努力の繰り返しが自分を裏切ることは絶対にありません。
論文執筆において運が結果を左右することなどあり得ないのです。

ここが両者の決定的な違いです。

皆さんはどちらを選びますか?

大学院進学の注意点

大学院への進学を検討されている方に注意していただきたいことがあります。
それは次の3つをすべて同時にこなすのは難しいということです。

  • 大学院
  • 税理士試験
  • 正社員(フルタイム)としての仕事

筆者は入学前から指導教授に「この3つを掛け持ちしてはいけない」「どれか2つに絞るように」と注意されていました。
たしかにこの3つを掛け持ちするのは相当に厳しく2つ以下に絞った方が無難といえます。

すなわち、正社員として仕事をしているなら大学院での2年間は試験勉強をあきらめて論文執筆に専念する。
大学院に通いながら試験勉強も続けたいのなら仕事を辞めるか短時間勤務で働く。
といった対応が必要だということです。

実際に筆者の同級生でも仕事や勉強が忙しく大学院にほとんど顔を出せていないメンバーがいました。
そうなると結局留年することになってしまいお金と時間を無駄にしてしまいます。

大学院進学をお考えの方は、この点につき事前にしっかり検討しておくことをおすすめします。

まとめ

  • 税理士試験は運に左右される部分が大きい
  • 大学院の論文は日々の小さな努力を積み重ねることで完成させられる
  • 「大学院」「税理士試験」「仕事」の掛け持ちは2つまでにする

編集後記

競馬が一年で最高に盛り上がる一週間。
…そう!今週はダービーウィークです!
週末には東京競馬場で日本ダービーが開催されます。

筆者はどんなに忙しくても年2回「ダービー」と「有馬記念」だけは必ず馬券を買うと決めています!

さあ競馬ファンのみんな!!
府中で思いっきり盛り上がろうぜ!!

ABOUT ME
税理士 瀬口 徹
東京都府中市を中心に活動する税理士・宅地建物取引士。 個人の方の確定申告を応援します! 詳しくは → プロフィールへ
税務のお悩み。まずはお問い合わせください。

フリーランス(個人事業主)
会社員
年金受給者

の皆さまを対象に、税務会計全般のサービスを行っております。

税務に関してのお悩みがございましたら、まずはご相談ください!

どのサービスにしようかご検討中のお客様には「メニュー診断チャート」がおすすめです。

税務顧問サービス所得税申告書サービス個別相談サービスメニュー診断チャート

本ブログの記事は、投稿日現在の法律および情報に基づいて執筆しております。